インフルエンザ・アポロ計画
インフルエンザの脅威から人類を救うには
I.インフルエンザの脅威
1. 新型インフルエンザの危険性
新型インフルエンザは、10年から40年の周期で発生するとされています。新型インフルエンザの出現時期を正確に
予測することは困難ですが、近いうちに発生する可能性が警戒されています。
新型インフルエンザの際の死者は、厚生省が、一定の仮定の下で、病原性が中程度の場合で日本だけで17万人、
重度の場合で日本だけで64万人と予測しています。
事故等で数人の死者が出ても大変なことです。新聞では大きく取り上げられるでしょう。
まして、大地震等で、数千人の死者が出ればものすごく大変なことです。
それが、10万人以上の死者となれば、早急な対策を国を挙げて全力で行なわなければならないのではないでしょうか。
2. インフルエンザ対策には、アポロ計画以上の取り組みが必要なのではないか?
人類を月に送った大規模な科学技術プロジェクトとして、アポロ計画があります。
アメリカがアポロ計画に取り組んだのと同様、日本がインフルエンザ対策に真剣に取り組み、インフルエンザの
治療法等を開発できれば、世界の多くの人を救うことができます。
インフルエンザ対策に、アポロ計画以上の取り組みをするという計画を、「
インフルエンザ・アポロ計画
」と名づけ
ることにします。
3. インフルエンザ・アポロ計画を実現するためには
インフルエンザ・アポロ計画を実現するためには、広範な層の人の連帯が必要です。
インフルエンザは、新型インフルエンザでなくても、多くの人の命(特に高齢者の命)を毎年奪っている恐ろしい疾患です。
まして、新型インフルエンザに至っては、大地震などの大災害よりも多くの人が死ぬ危険があり、しかも世界中で死者が
出るため、アポロ計画以上に大規模の取り組みが必要です。
しかし、現在は、インフルエンザに対する取り組みが少なすぎるのではないでしょうか。
インフルエンザ・アポロ計画を実現するには、「
インフルエンザ対策には、アポロ計画以上の取り組みが必要
」という
考え方を社会に広めていくことが第一段階です。
第二段階として、「
インフルエンザ対策には、アポロ計画以上の取り組みが必要
」ということがマスコミ等で議論され、多くの人の賛成を得ることです。
第三段階として、政治が動き、少なくともアポロ計画に比肩しうる規模のインフルエンザ対策が実行されることです。
第四段階として、「インフルエンザ・アポロ計画」に基づいて、多くの研究・開発等がなされ、インフルエンザの治療法・
予防法・対処法等が開発されることです。
そのためには、文系・理系を問わず、多くの人が連帯していく必要があります。
4. アポロ計画並の取り組みをすれば、研究開発成果が出て、人命救助ができるのか?
十分な研究開発成果が出るのかについては、不確実性があるかもしれません。
また、新型インフルエンザの死者数の予測にも不確実性があります。
しかし、新型インフルエンザは、最悪の場合、世界中で甚大な人命が失われる可能性があります。
また、新型インフルエンザだけではなく、多くの人が通常のインフルエンザで欠勤する甚大な経済損失を考えるだけ
でも、研究・開発予算を割く理由になるのではないでしょうか。
インフルエンザの脅威から人類を救い、甚大な人命を救助できる可能性があるのであれば、可能性に賭けるべ
きではないでしょうか。
5. インフルエンザ・アポロ計画による国際貢献
日本が、「インフルエンザ・アポロ計画」を実行し、インフルエンザの治療法・予防法・対処法等を開発することは、
世界中の人を救うことになり、日本の地位向上にもつながります。
日本は、アメリカやヨーロッパの国に、大変お世話になってきています。伝染病の脅威から今日の日本人が逃れ
ているのも、欧米の研究開発のお陰といえるでしょう。
また、日本は、世界の国々から原料や食料を輸入しています。日本人の今の生活があるのも、世界の国々のお陰
といえます。
新型インフルエンザの脅威は、世界中に及びます。
日本が、「インフルエンザ・アポロ計画」により、世界の人々の人命救助を成し遂げることには価値があるのではな
いでしょうか。
もちろん、日本の取り組みが先鞭をつけ、世界中で「インフルエンザ・アポロ計画」が成し遂げられれば、世界人類に
とって大きな力となるでしょう。
6. インフルエンザ・アポロ計画 − 科学技術による人命救助
インフルエンザ・アポロ計画が成功すれば、科学技術による人命救助の流れができるでしょう。
それは、世界の科学技術の発展の大きな力となるでしょう。
インフルエンザ・アポロ計画のほかにも、多くの人命救助プロジェクトが立ち上がり、科学技術の発展が進むことが
重要なのではないでしょうか。
インフルエンザ・アポロ計画が成功することは、世界の科学技術の発展の力となるでしょう。
II. 科学技術と愛の力
1. 人命損傷よりも、人命救助に力を入れよう
科学技術の発展により、人類は愛の力を広げていくことができます。
戦前の日本は、国家予算の50%以上を軍事費に充てていました。
残念ながら、国家予算の50%以上を、人命損傷に充てていたのです。
しかし、国家予算の50%以上を人命損傷に充てられるのであれば、国家予算の50%以上を人命救助に充てることも
可能なはずです。
アポロ計画に充てられた予算は大きなものではありません。国家予算のわずかな割合にすぎません。しかし、その程
度の予算でも、宇宙科学の発展に大きく貢献しました。
インフルエンザ・アポロ計画は、インフルエンザ対策に、せめてアポロ計画程度の力を入れることを提案するものです。
もちろん、もっと多くの力を入れられれば、より成果が出やすくなるでしょう。
人類が、第二次世界大戦の際に軍事費にかけたのと同じくらいの費用を、人命救助のためにかけることはできないの
でしょうか。
人間は、人命損傷のためには国家の総力をつぎ込めるが、人命救助のためには国家の総力をつぎ込めないほど愚かな
存在なのでしょうか。
そうではないでしょう。人命損傷よりも多くの力を、人命救助に当てられるはずです。
2.科学技術の発展による人命救助に向けて
理系の地位向上については、科学技術の発展を通じて、全人類のためになる運動でなければならないでしょう。
「インフルエンザ・アポロ計画」は、全人類の人命救助に向けた努力です。インフルエンザの治療法の開発・研究に
携わっている人の多くは理系でしょうが、これは理系の地位向上というよりも、人類の全体のための計画なのです。
インフルエンザ・アポロ計画は、文系・理系の枠を超えて、全人類の人命救助のために推進していく必要があるでしょう。
インフルエンザ・アポロ計画についての連帯を呼びかけています。
理工系.com
に戻る
「インフルエンザ・アポロ計画」の予算試案はこちら
本ページは、リンクフリーです。Copyright © rikoukei at 理工系の地位向上の会 2008.10.26 All Rights Reserved.