理系の分裂を防ぐには

考え方、価値観の違いから分裂しそうになったら、このページを参照してください。

I.理系の分裂を防ぐには

1.大きな視点を持つ

 アフリカの部族がお互いに争っているのを、日本人が見たら、どう思うでしょうか。

 日本人から見たら似たような部族が、なぜ争うのかを考えるのではないでしょうか。

 また、世界の国々が戦争をしているのを、宇宙からの視点で見たら、どう思うでしょうか。

 同じ青い惑星の地球に住んでいるのに、戦争をして殺しあう必要はないのではないかと考えるのではないでしょうか。

 大きな視点を持つことにより、連帯していくことができるでしょう。

2. 山頂に続く色々な道を考える

 理系の地位向上という目標が同じでも、そのための方法については、様々な価値観、考え方があるでしょう。

 しかし、それぞれが一理あるアプローチなのではないでしょうか。

 同じ目標を持っているのに、考え方、価値観の違いから分裂してしまうのは、もったいないことです。

 山に登るのには、色々な道があるでしょう。

 別の登山路を歩いても、山頂を目指していることに変わりはありません。

 ある方法を採っている人は、別の方法は全く無益であると考えてしまうかもしれません。

 自分の方法が正しいと考えてしまう傾向は、人間であれば誰にでもあるのではないでしょうか。

 しかし、様々な努力のうち、どれが理系の地位向上に結びつくのかをはっきりと知ることは難しいでしょう。

 一見すると狭い道の方が、山頂に通じているかもしれません。

 山に登るには、色々な道があることに気づけば、自分がある道を行く場合でも、他人の道を全面的に否定
 する必要はないことに気づきます。

 山の例で考えることにより、大きく連帯していくことができるでしょう。


3.批判心を抑えて大きな点での一致を見出す

 批判心は、科学的なアプローチに大切なものです。

 しかし、批判心が強すぎると、自分のやり方以外は認めないという考えに陥ってしまいます。

 しかし、人間は一人一人、考え方、価値観が異なっていますので、分裂が生じてしまう危険があります。

 批判心を抑え、他人の考え方も「一つのありうる考え方」であると捉えれば、理系の連帯に近づくでしょう。

 細かい違いを乗り越えて、大きな点での一致を見出していくことが重要となるでしょう。


4.人間は皆一人として同じ人はいないことを前提に連帯する

 人間は皆一人として同じ人はいないので、考え方や価値観が食い違う点は必ず出てきます。

 他者の考え方には、違和感があるのは当然のことです。

 問題は、他者への違和感が、連帯を妨げてしまうということです。

 もし、他者への違和感から連帯しなければ、理系は一人一人ばらばらになります。

 そうすると、「地位を向上させたい」と一人一人が思っていても、連帯して大きな力にならなくなってしまうでしょう。

 理系の一人一人の想いは、連帯することによって実際の大きな力になっていくのではないでしょうか。



II.理系の連帯の大切さ

 理系の連帯は、なぜ大切なのでしょうか。色々な考え方があるでしょうが、一つの考え方を述べます。

 理系の連帯は、理系のためだけにあるのではなく、世界の科学技術の発展と、それによる多くの人
 の人命救助に重要となるでしょう。

 実際に、過去の理系が作り出した科学技術の発展は、科学技術と関係のない人々の生活も豊かにし、
 現在も多くの人の人命救助に貢献し続けています。

 たとえば、平均寿命の増大に、科学技術の発展が大きく貢献していることはいうまでもないでしょう。

 理系の連帯は、理系のためだけのものではなく、科学技術の発展を通じて、多くの人に貢献することになるでしょう。



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