理系の地位向上が大幅になされた場合となされない場合を比較対照した、科学技術予測の未来年表 10年後、30年後、50年後の未来はどうなる? |
実現する大よその時期予想 | 理系の大規模な地位向上がなされた場合 | 理系の大規模な地位向上がなされなかった場合 |
2015年 | 再生医療の部分的な進展(iPS細胞等による医学の進歩) がんの治療法の部分的な進展(重粒子線療法等、普及には社会的な支援が必要な新治療法の進展) 心疾患、脳血管疾患の治療法の部分的な進展(手術成績の改善等) |
平均寿命は、85歳程度 死因の約30%ががんによるものであり、心疾患と脳血管疾患が合わせて約30%、肺炎が約10%。 その他、事故、自殺、老衰、肝臓病、腎臓病、糖尿病等が上位にある。 心疾患、脳血管疾患の治療法の部分的な進展(手術成績の改善等) |
2020年 | 難病の治療の進展(患者が少数のため、経済原理に任せておくとなかなか研究開発が進まないような疾患の治療の進展) ウイルス性疾患に対する治療法の部分的な進展(AIDS、B型・C型肝炎、インフルエンザ等) テーラーメード医療等の発展による全般的な薬の効果の改善 |
再生医療の部分的な進展(iPS細胞等による医学の進歩) がんの治療法の部分的な進展 |
2025年 | 平均寿命は、90歳程度 再生医療の中規模な進展(組織の再生などの進展) インシュリン生成細胞による糖尿病の治療の中規模の進展 がんの治療法の中規模の進展 心疾患、脳血管疾患の治療法の中規模の進展 自動車事故防止技術の部分的な進展 自然災害における人命救助技術の部分的な進展 |
理系の地位向上が不十分なことによる日本経済の弱体化と医療予算の削減により、平均寿命は、85歳から伸び悩み、老人医療の切捨てにより一時的に低下する ウイルス性疾患に対する治療法の部分的な進展(AIDS、B型・C型肝炎、インフルエンザ等) |
2030年 | 老化防止技術の部分的な進展(再生医工学、遺伝子工学、ナノテクノロジー、新素材、分子設計、食品工学など、広範な理系分野の融合効果による老化防止及び若返りの部分的な進展) ウイルス性疾患に対する治療法の中規模の進展(AIDS、B型・C型肝炎、インフルエンザ等) |
テーラーメード医療等の発展による全般的な薬の効果の改善 |
2035年 | 自動車事故防止技術の大幅な進展 がんの治療法の大規模の進展 心疾患、脳血管疾患の治療法の大規模の進展 再生医療の大規模な進展(分化の制御による組織デザインなどの進展) 肝臓や腎臓の再生等による肝臓病、腎臓病の治療法の中規模の進展 |
理系の地位向上が不十分なことによる日本経済の弱体化と医療予算の削減により、平均寿命は85歳から伸び悩む 自然災害における人命救助技術の部分的な進展 自動車事故防止技術の部分的な進展 |
2040年 | 平均寿命は、100歳程度 自然災害における人命救助技術の大幅な進展(人命救助システム、災害救助ロボット等) ウイルス性疾患に対する治療法の大規模の進展 |
再生医療の中規模な進展(組織の再生などの進展) インシュリン生成細胞による糖尿病の治療の中規模の進展 難病の治療の進展 |
2045年 | 地震対策技術の中規模の進展 肝臓や腎臓の再生等による肝臓病、腎臓病の治療法の大規模の進展 |
平均寿命は90歳程度 がんの治療法の中規模の進展 心疾患、脳血管疾患の治療法の中規模の進展 ウイルス性疾患に対する治療法の中規模の進展(AIDS、B型・C型肝炎、インフルエンザ等) |
2050年 | 老化防止技術の中規模の進展(再生医工学、遺伝子工学、ナノテクノロジー、新素材、分子設計、食品工学など、広範な理系分野の融合効果による老化防止及び若返りの部分的な進展) | 老化防止技術の部分的な進展(再生医工学、遺伝子工学、ナノテクノロジー、新素材、分子設計、食品工学など、広範な理系分野の融合効果による老化防止及び若返りの部分的な進展) |
2055年 | 平均寿命は、110歳程度 老衰の抑制の進展 老衰時の肺炎の防止技術の進展 うつ病等による自殺防止技術の部分的な進展 |
自動車事故防止技術の大幅な進展 |
2060年 | 老化防止技術の大規模の進展(再生医工学、遺伝子工学、ナノテクノロジー、新素材、分子設計、食品工学など、広範な理系分野の融合効果による老化防止及び若返りの部分的な進展) | 平均寿命は、100歳程度 再生医療の大規模な進展(分化の制御による組織デザインなどの進展) がんの治療法の大規模の進展 心疾患、脳血管疾患の治療法の大規模の進展 肝臓や腎臓の再生等による肝臓病、腎臓病の治療法の中規模の進展 |
2065年 | 不老長寿の部分的な実現 平均寿命は、組織再生により150歳程度 |
自然災害における人命救助技術の大幅な進展(人命救助システム、災害救助ロボット等) ウイルス性疾患に対する治療法の大規模の進展 |
2070年 | 地震対策技術の大規模の進展 | 地震対策技術の中規模の進展 肝臓や腎臓の再生等による肝臓病、腎臓病の治療法の大規模の進展 |
2075年 | がん、心疾患、脳血管疾患、肺炎、事故、肝臓病、腎臓病、糖尿病などの死因が、現在の脚気や結核と同様、過去のものとなる。 | 老化防止技術の中規模の進展(再生医工学、遺伝子工学、ナノテクノロジー、新素材、分子設計、食品工学など、広範な理系分野の融合効果による老化防止及び若返りの部分的な進展) うつ病等による自殺防止技術の部分的な進展 |
2080年 | 平均寿命は、組織再生により200歳程度 | 平均寿命は、120歳程度 |
実現する大よその時期予想 | 理系の大規模な地位向上がなされた場合 | 理系の大規模な地位向上がなされなかった場合 |
2015年 | 理系離れが止まり、科学技術の発展に寄与しようとする人が増えていく | 理系離れが深刻化する。研究の士気は上がらず、新しい科学技術も社会的な要因で普及が妨げられる |
2020年 | 発展途上国の教育インフラを整える技術により、日本が発展途上国の人命救助に貢献する | 日本の科学技術力の衰退が進む |
2025年 | 日本が衰退していくという予測が、科学技術立国によって外れる。日本の力が強いことが判明する | 日本が衰退していくことが誰の目にも明らかになる |
2030年 | 日本が科学技術立国に成功したことにより、世界に科学技術立国の流れができ、世界の科学技術が飛躍的に進展する 科学技術の普及の社会的な支援体制により、在宅勤務、テレワーク技術が社会に普及する |
発展途上国の教育インフラを整える技術により、日本が発展途上国の人命救助に貢献する |
2035年 | 発展途上国の人命救助に日本が大きく貢献する 資源価格や食料価格が高騰するが、日本は食糧の輸入に困ることはない |
日本が科学技術立国に失敗したことにより、斜陽国家となり、世界が日本は衰退した国とみなすようになる |
2040年 | 日本が世界に尊敬される国になる。多くの国が、日本の科学技術立国をうらやましく思うようになる | 日本の赤字が進み、食糧の輸入もままならなくなる 在宅勤務、テレワークの技術が開発されるが、社会的な理由から普及しない |
2045年 | 心的外傷を治癒する技術が開発される | 日本から脱出する人が増えていく |
2050年 | ロボット技術により、人間が労働からある程度解放される | 日本は見る影もなく衰退した国になってしまう |
2055年 | 老化防止技術により、高齢化社会の問題が緩和され、老人も生き生きと暮らすことができる | 老化防止技術が不十分で、高齢化社会により社会が沈滞化してしまう |
2060年 | 組織再生技術により、老人が部分的には20歳台の肉体を取り戻すことが可能になる | 心的外傷を治癒する技術が開発される |
2065年 | 不老長寿の部分的な実現 | 日本から逃げ出していく若者が増え、日本に残るのは老人だけになる |
2070年 | 環境技術の進歩による世界規模での環境問題の緩和 労働をしなくても暮らせるようになる |
理系がいなくなることによる社会の効率の低下と事故の多発 |
2075年 | ロボットによる農業生産、工業生産等の自動化が進むことにより世界から貧困がほとんどなくなる | ロボット技術により、人間が労働からある程度解放される |
2080年 | 世界中で貧困、環境問題などのない暮らしが実現する | 世界にまだ貧困、環境問題などの問題が残っている ようやく理系の地位向上の重要性に人々が気づき始める |